2018年10月20日土曜日

グローバルIPアドレスを誰が管理しているのか?

グローバルIPアドレスはインターネットの世界で正常に通信を行うため、一意(重複するものがない状態)である必要があります。そのため、グローバルIPアドレスはしっかりと管理されており、その管理組織は階層構造となっています。

まず、頂点にいるのが、以下の組織です。
ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers、アイキャン)

ICANNはIPアドレスの管理のほか、ドメインの管理、ルートネームサーバの運用などインターネットが正常に機能するための基本機能の運用を行っています。

その次に、各地域ごとに管理組織があります。
APNIC(アジア・オセアニア)
ARIN(北米)
RIPE NCC(欧州・中東)
LACNIC(中南米)
AFRINIC(アフリカ)

更にその次の階層として、国ごとの管理組織があります。
日本だとJPNICですね。

つまり、日本で利用されているグローバルIPアドレスは、以下の流れで払い出されているわけです。
ICANN→APNIC→JPNIC

更にJPNICからキャリアなどのIPアドレス管理指定事業者にアドレスが割り当てられ、そこから利用者に分配されます。
つまり、こうなります。
ICANN→APNIC→JPNIC→Pアドレス管理指定事業者→利用者

なお、各管理組織に割り当てられているIPアドレス情報は公開されており、FTPでリストをダンロードすることも可能です。
ftp://ftp.arin.net/pub/stats/arin/delegated-arin-extended-latest
ftp://ftp.ripe.net/pub/stats/ripencc/delegated-ripencc-latest
ftp://ftp.apnic.net/pub/stats/apnic/delegated-apnic-latest
ftp://ftp.lacnic.net/pub/stats/lacnic/delegated-lacnic-latest
ftp://ftp.afrinic.net/pub/stats/afrinic/delegated-afrinic-latest

このリストですが、アドレス帯がCIDRではなく、開始IPアドレスとそこから幾つ割り当てているか、という書きっぷりなんですよね。ちょっと見にくいです。
フォーマットは以下のサイトに解説があります。
RIR statistics exchange format

こういった管理組織ですが、国連や政府機関がやっているの?と思いきや、ICANNを含めて民間団体なんですよね。公的な動きをする団体ではあるものの、改めてインターネットは民間のものであると感じますね。

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