本記事ではPing疎通テストの解説を行います。
1.Pingとは
pingとはPacket INternet Groperの略で、対向のサーバ、ネットワークと通信できるかを確認するコマンドです。pingはICMP(Internet Control Message Protocol)というIP層のプロトコルを利用します。
2.pingコマンド
pingコマンドはWindowsにもLinuxにも用意されています。基本的な使い方は同じですが、オプションが異なります。Suama Online Serviceの環境はLinux(CentOS)で動作していますので、Linux用のオプションを指定して実行しています。
実行するコマンドは以下のとおりです。
ping -c5 [対象ホスト]
-c5:これは実行する回数を5回に指定しています。
※Windowsはオプション無しだと4回しか実行しませんが、LinuxはCtl+Cで止めるまで無限に実行し続けます。
これ以外にも幾つかオプションが用意されています。詳細は以下のサイトをご参照下さい。
【Linux】pingコマンドの使い方
3.実行結果の見方について
次のコマンドを実行した場合、
ping -c5 www.example.com
次のような実行結果が返ります。
--------
PING www.example.com (93.184.216.34) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 93.184.216.34 (93.184.216.34): icmp_seq=1 ttl=53 time=107 ms
64 bytes from 93.184.216.34 (93.184.216.34): icmp_seq=2 ttl=53 time=107 ms
64 bytes from 93.184.216.34 (93.184.216.34): icmp_seq=3 ttl=53 time=107 ms
64 bytes from 93.184.216.34 (93.184.216.34): icmp_seq=4 ttl=53 time=107 ms
64 bytes from 93.184.216.34 (93.184.216.34): icmp_seq=5 ttl=53 time=107 ms
--- www.example.com ping statistics ---
5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 4006ms
rtt min/avg/max/mdev = 107.564/107.602/107.660/0.416 ms
--------
1行目は疎通確認対象情報です。IPアドレスの場合はアドレスのみ記載されますが、FQDNで指定した場合、名前解決の結果が表示されます。
2行目からが実行結果で、64 bytesはテストに利用したパケットデータサイズ、fromは疎通テスト先、icmp_seqは何番目のパケットか、となっています。ttlはネットワークパケットのTTL(Time To Live)で、最初は64でネットワーク機器を経由するたびに1減ります。そのため、ttlを確認するとそのパケットがどれだけのネットワーク機器を経由したかが分かります。ttlが0になるとそのパケットは転送されなくなります。timeは応答時間で、少ないほど遅延の少ない通信が行えていることが分かります。
ping statisticsはpingコマンド実行結果のサマリです。結果の1行目は結果サマリで、2行目が分析結果となっています。
2行目にはmin(最速)、max(最遅値)、ave(平均値)、mdev(偏差)が表示されます。偏差で通信の安定性を判断することができます。が、今回の場合はサンプルが少ないので、あまり参考にはなりませんね。
以下のサイトを参考にさせて頂きました。
pingコマンドについて詳しくまとめました 【Linuxコマンド集】
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